ブックオフのお仕事
ネットとリアルの融合でサービスを拡大! あらためて考える「ブックオフの強み」とは? ②成長戦略
リサイクルショップ業界で最も多く利用されているブックオフ。本シリーズではブックオフの「強み」を3回にわたり紹介しています。
2回目に取り上げるのは「成長戦略」です。
リユース業界に興味をお持ちの方、やりがいと将来性のある職場で働きたいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
ブックオフグループの価値創造マップ
ブックオフグループの事業ミッションは「多くの人に楽しく豊かな生活を提供する」こと。
ミッションの実現が「企業価値の最大化」につながるという考えから、グループではさまざまな事業を展開中です。ベースにあるのは「経営理念の体現」「人財育成」「既存事業CFの永続性担保」「資本コストの低減」といった、普遍的価値です。
事業内容は以下の3つに区分できます。
・安定性の高い「国内ブックオフ事業」
・新たな顧客層へのアプローチを目指す「富裕層向け事業」
・長期的視点から企業価値を高める「海外事業」
各事業が安定性と成長性をバランスよく補い合う体制をとっています。このことがチャレンジ精神を保ちつつ、中長期的な成長を可能にしているのです。
ひとつのブックオフ構想
国内ブックオフ事業の成長戦略の核を担うのが、オンラインサービスと実店舗を融合させる「ひとつのブックオフ構想」です。
前回「商品・サービス」の記事でも紹介した公式スマホアプリを軸に、ブックオフグループ内の各種サービスをシームレスに結び付けるとともに、顧客・会員基盤の共通化・オープン化を促進します。
従来のカード会員がアプリ会員になることで、サービス間のシナジーが生まれ、年間購入金額が1.3倍に増加します。
Webサイトで購入した商品を近くの店舗にて送料無料で受け取れるサービスの利用者は、30%以上が店内で「ついで買い」をしているというデータも。とくにコロナ禍では、中小型のブックオフ店舗の売上・利益増に大きく貢献しました。
アプリ会員は2021年11月時点で373万人と順調に推移しており、2023年5月までに600万人を目指します。
富裕層向け事業と海外事業
2005年に367万世帯だった「富裕層」は、2019年に475万世帯まで増加しました。
この状況を踏まえ、現在ブックオフグループでは買取・収益を増加させるために富裕層向けのサービスに注力。
BOOKOFFを利用しない富裕層のニーズに応えるべく、ブランド品などを対象にした買取サービス「hugall(ハグオール)」を大手百貨店内に9拠点、ジュエリーを扱う「aidect(アイデクト)」を大手百貨店・商業施設に14拠点展開しています。
BOOKOFFを利用する富裕層向けには、買取を専門に行う「総合買取窓口」を展開中です。都内を中心に現時点で15店舗を構えています。
さらに、より成長性の高い事業として、ブックオフ店舗をグローバルに展開。現在はフランスに加盟店を3店舗、アメリカに9店舗、マレーシアに8店舗を出店しています。
マレーシアの店舗では国内で販売機会に恵まれなかった商材を有効活用しており、今後は20店舗体制にまで拡大していく予定です。
以上、ブックオフの強みとして「成長戦略」を取り上げました。
第3回ではブックオフの「人財育成」についてレポートします。ぜひあわせてご覧ください。