ブックオフのお仕事
社員の素顔と本音がわかる!「ブックオフをたちよみ!」の熟読レポート 【多様性がここにある・ビーアシストの人財育成】
ブックオフに関わる「ヒト」や「コト」を幅広く取り上げご紹介する「ブックオフをたちよみ!」から、ブックオフグループホールディングス株式会社の特例子会社ビーアシスト株式会社の座談会をピックアップ。設立から現在までの10年間を振り返ります。
特例子会社ビーアシストとは
2010年12月に障害者雇用促進法に基づき、特例子会社として認定されたビーアシスト。ブックオフのグループ企業として、障害者の雇用を支援しています。
障害者手帳を持つ「パートナースタッフ」の主な仕事は、買取品の加工(店頭に陳列できる状態にする)や、「ヤフオク!」に出品する商品の撮影、落札された商品の梱包・発送などのブックオフ店舗の業務を実施。
パートナースタッフをサポートする運営チームのメンバーと共に、日々の業務にあたっています。
違いを認め、信頼して任せる
障がい者雇用の知識もノウハウもなくゼロからのスタートだったビーアシスト。どのように会社の土台を築いてきたのでしょう。
現在町田事業所で運営や人財育成を担当する所長の塚越さんは、過去にパートナースタッフから「嫌い」と言われた経験があるそうです。
辞めてほしくないがゆえに、厳しく接し、それぞれの特性を考えず感情だけぶつけてしまった。接し方が違っていれば、退職せずにまだ働いていたのでは?と今も考えるとか。
パートナースタッフのこだわりが原因で口げんかが絶えなかった職場で、「自分を受け入れてほしいなら、まず相手を受け入れなきゃ」と伝え続ける。
生活リズムが乱れ退職しそうなパートナースタッフをチームリーダーに任命し、仕事の楽しさ・やりがいを感じてもらうきっかけを作る。
このように日々パートナースタッフと向き合う中で、「違いを認め合い」「一人ひとりに合わせること」を大事にする社風が生まれました。
最強の「ツンデレ会社」⁈
業務推進部長の大西さんによるとビーアシストは、「なんもでもやらせてみよう」「絶対できる」とパートナースタッフに任せることが多い会社だそうです。
その分苦労することはあっても、乗り越えて成長してきた姿もたくさん見てきたとのこと。パートナースタッフを信じる強さを感じます。
人財の採用・定着支援や研修などを行う人財開発部長の深水さんによれば、「仕事の向き不向きやパートナースタッフ本人がやりたい仕事かどうかも大切なので、新卒の方には実習に来てもらって、数年かけて採用させてもらっています」とのこと。
採用の場面でも、じっくりと「一人ひとりに合わせること」を大事にしているんですね。
塚越さんはビーアシストの特徴を、「甘いのと厳しいのが絶妙な最強のツンデレ会社」と表現。肩書があってもピシャっと叱られることがあるそうですが、「私、辞めた方がいいんじゃ……」などと悪い方向に考えが行きそうになると「そっちじゃないよ」と気づかせてくれるそうです。
ビーアシストは、人を信じて仕事を任せ、辛い時や失敗したときは手を放さず共によりよい方向へ歩んでいこうとする会社なんですね。
これからも障がいをもつ方が安心して働ける職場環境を作り、雇用を促進し、一人ひとりの特性を見極めながらともに成長していける場を目指していくということです。