ブックオフのお仕事
ブックオフが取り組むサーキュラーエコノミー 共同開発の「デスクトレー」に込められた思い
お客様に楽しく豊かな生活を提供しながら、循環型社会の形成の加速に取り組むブックオフ。
今回は、廃棄処分されるCD・DVD・ゲームソフト(以下、中古ソフト)を再資源化し社会に戻す取り組みをピックアップ。中古ソフトの再生プラスチックを原料とする「デスクトレー」作成の取り組みや、今後についてレポートします。
初の製品化-中古ソフトの再生プラスチック素材を使用した「デスクトレー」
ブックオフがお客様から買い取る中古ソフトは、年間2,460万枚。うち1,500トンは残念ながらリユースできません。
しかし、中古ソフトのディスクは分別・破砕することで、ポリカーボネート・ポリスチレン・ポリプロピレンといったプラスチックとしてリサイクルが可能です。中古ソフトは良質なプラスチック資材になる商材といえます。
今回ブックオフは、中古ソフトのディスクから再資源化されたポリカーボネート材を50%使用したデスクトレーを、西武池袋本店ポップアップストアの来場者様向けノベルティとして無料配布しました。
デスクトレーは、ブックオフが参画する共創プロジェクト「すてるデザイン」の研究成果として、初めて製品化・量産化されたものです。
デスクトレー表面のキラキラ感は、ディスクに含まれるアルミ蒸着膜から生まれました。「もとは中古ソフトのディスクだった」という材料の由来を物語っています。
共創プロジェクト「すてるデザイン」
共創プロジェクト「すてるデザイン」は、デザインの力を通じて廃棄物の発生抑制や、捨て方自体を根本から変えることを目指すプロジェクトです。多摩美術大学と株式会社モノファクトリーが主体となり進めています。
ブックオフは、中古ソフトからリサイクルした素材をユーザーに届けることや、資源循環へ関心を寄せてもらうことを目的に、2021年にプロジェクトへ参画しました。
ブックオフのほか、伊藤忠リーテイルリンク株式会社、株式会社ディーエイチシー、株式会社ナカダイ、プラス株式会社などの企業も参画。「すてたものをデザイン」「すて方をデザイン」「すてないをデザイン」を考え、産学共同で循環型社会への移行に取り組んでいます。
ブックオフのチャレンジ―モノの寿命を「形を変えて延ばす」プロジェクト
共創プロジェクト「すてるデザイン」への参画を通して、ブックオフは循環型社会に移行させるための知見の収集や製品開発を行ってきました。
これから進めるチャレンジは次の2つです。
① CD・DVD・ゲームソフトから良質な再生プラスチック資材を生成し、社会に安定的に供給する。
② ①の再生資材を用いて、多摩美術大学とモノファクトリーとの産学連携プログラムで生まれた商品企画を量産化し、私たちが自ら社会に提供すると同時に、ユーザーの皆さまに資源循環について考えるきっかけを提起する。
今回のデスクトレー製作では、中古ソフトが再生プラスチックとして再資源化され、製品になりました。モノの寿命を「形を変えて延ばす」プロジェクトに、ブックオフは今後も積極的に取り組んでまいります。