リユース業界トピックス
もう1度おさらい!「リユースとSDGs」①「つくる責任 つかう責任」のターゲット
これから3回にわたり、リユースとSDGsの関係をさまざまな角度から紹介していきます。
第1回目は、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」の具体的なターゲットについて解説します。
SDGsについて
SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。
2030年までに達成すべき17の目標と、そのための具体的な169のターゲットから成り立ち、「地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)こと」を誓う、全世界の国々が取り組む国際目標です。
SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」とは
SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」が目指すのは、持続可能な生産と消費の形をつくることです。
生産者は少ない資源を有効に使い、多くの質の高いモノを作る。消費者は浪費を減らし、できるだけ長くモノを使い続ける。そんな社会システムの構築が求められています。
目標達成のための具体的な11のターゲット
SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」を達成するために、具体的な11のターゲットが設定されています。少し詳しくみていきましょう。
ターゲット12.2は「2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用」。天然資源の利用について述べられています。有限である天然資源を使い続けるためには、適切な管理とムダのない利用が必要ですね。
ターゲット12.3では「食料の廃棄半減や食品ロスの減少」、12.5では「廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減」について言及しています。ゴミを減らし使えるものは使う。これは私たちが日常生活において取り組むことができる内容です。
この他にも「化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減」(ターゲット12.4)といった環境問題に関することや、「人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする。」(ターゲット12.8)のような啓蒙活動にも触れています。
またターゲット12.1・12.a・12.cは開発途上国へ向けての支援や現状に合わせた対策を進めることを掲げ、12.6は大企業・多国籍企業に持続可能な取り組みの導入を促しています。国も企業も、そして個人も、地球全体が協力してSDGs目標12「つくる責任 つかう責任」を達成することが求められています。
今回の記事では、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」の具体的なターゲットについて解説しました。次回は、リユースが社会に及ぼすメリットと貢献についてお伝えします。