ブックオフの「Jalan Jalan Japan」がカザフスタンに展開！「アクサイ店」でナニができる？

 

ブックオフグループが展開する海外事業のひとつ「Jalan Jalan Japan」の新店舗「Aksay（アクサイ）店」が、2024年7月6日カザフスタンのアルマトイ市にオープンしました。カザフスタンではすでに2022年から、加盟店の形でJalan Jalan Japan2店舗を出店しています。

この既存店舗の好調をふまえて、ブックオフグループは2024年4月にカザフスタン法人「J＆K TRADING LLC」を設立。直接資本とノウハウの提供による多店舗展開をスタートしました。

今回オープンした「アクサイ店」は、そんな現地法人の直営第1号店です。本記事ではJJJのコンセプトや現状を踏まえつつ、「アクサイ店」の提供価値をレポートしていきます。

日本発のリユース品を現地のお客様に届けるJalan Jalan Japan

「Jalan Jalan Japan」（以下JJJ）は、「Loved in Japan」をコンセプトに海外店舗で日本発のリユース品を販売するブックオフグループの海外事業です。「Jalan Jalan」にはマレー語で「ぶらぶらする」「散歩する」という意味があり、「気軽に日本の雰囲気を楽しんでほしい」という思いがこめられています。

店舗パッケージのモデルは、国内ブックオフの大型店舗。

約500坪の店内に、アパレル・生活雑貨・ベビー用品・おもちゃ・ホビー・スポーツ用品・楽器・家具・アクセサリー・着物などのさまざまな商品を陳列することで、お客様が家族で・長時間・宝探しのような感覚で、カゴいっぱいの買い物を楽しめる環境を整えています。

2016年のマレーシアへの初出店以来、現地にはないエンタメ性の高い店舗づくりと、ネイティブ従業員による店舗運営で現地の支持を獲得。マレーシアの店舗は現在12店舗にまで拡大しており、2023年にはレジ通過ベースで170万人ものお客様にJJJをご利用いただきました。

そんなJJJの重要な役割のひとつが、日本で使用された中古品の出口戦略です。

ブックオフグループがお客様から買い取る商品は年間約4億点以上にも及びますが、そのうち販売に至るのは3億点未満。販売機会に恵まれなかった商品は、リサイクルなどの資源化に努めているものの、やむを得ず廃棄処分となってしまうケースも少なくありません。

JJJではそのような商品を海外に輸出することで、廃棄物の削減に貢献します。廃棄されることなくお客様の手にわたった商品は、2022年の約2,600トンから、2023年には3,600トンに増加しました。

カザフスタンの新店舗「アクサイ店」でできること

中央アジアという地理的特性から、物流面のハードルが高く、日本商品の流通が少ないカザフスタン。

そこに、JJJの提供する独自の価値がマッチしたことで、カザフスタンに出店した加盟店2店舗の業績は非常に好調に推移しています。とくに日本の冬物衣料やウィンター用品は、現地のお客様から高い人気のある商材です。

このような背景から、ブックオフグループは現地のJJJ加盟店オーナーと合併会社を設立。多店舗展開と市場シェアの獲得に踏み切りました。

直営第1号店の「アクサイ店」が出店したのは、カザフスタン最大の都市アルマトイ市です。

中間層の厚い住宅密集地に、アパレル商品をメインとした店舗パッケージを展開。「Used in Japan」の良質な商品の提供、お手軽な価格設定による「カゴいっぱいの買物体験」、圧倒的な商品量による「多様な選択肢」の提供、ブックオフのノウハウを活かした売り場づくりによる「ワクワクする買物体験」といったユニークな価値の提供を実現しています。

JJJアパレル専門店は、店舗の広さがマレーシアに展開する大型店舗の半分ほど。そのぶん投資回収が早く、オープンまでの準備期間も短いのが特徴です。

この利点をいかして、JJJでは「5年で30店舗」を目標に出店を加速。さらに、他社・自治体との連携によりリユース品の供給力を強化することで、2033年までの「世界100店舗展開」達成を目指します。

JJJはブックオフグループの収益性向上に資するだけでなく、不用品の受け皿となることで、日本の「すてない社会」実現にもつながる取り組みです。

「リユース事業を通じてSDGsの達成に寄与したい」「国内外のさまざまな人々に楽しく豊かな生活を提供したい」とお考えの方は、ぜひブックオフの採用サイトをご覧ください。