リユース業界トピックス
2025年には3.5兆円!? リユース業界の市場規模と将来性を徹底チェック【後編】
2025年には、市場規模が3.5兆円にまで拡大すると見込まれるリユース業界。前編・後編の2回にわたり、リユース業界の成長を後押しする代表的な要因を紹介しています。
前編では、リユースに対する消費者意識の変化や、日本リユース品の世界的な人気について解説をしました。続く後編では、異業種参入・フリマアプリの需要増加・オンラインサービスの充実という3つの観点をレポートします。
リユース業界の動向に興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。
異業種参入
最近は既存のリユース企業だけでなく、新たにリユース市場に参入する異業種の企業が増えています。百貨店・家電量販店・家具販売店などが、リユースサービスの提供を開始した異業種企業の代表的な例といえるでしょう。
背景にあるのは前編でも紹介したような、サステナビリティ(持続可能性)への意識の高まり・ユーザーが中古品に対して抱く抵抗感の軽減・在宅時間増加による身辺整理のニーズ増加などによる、リユース市場規模の拡大です。また、ネット販売をはじめとする、販売ルートの多様化も新規参入のハードルを下げていると考えられます。
この動向は商品・サービスの多様化に加えて、これまでリユースと縁のなかった消費者がリユースサービスを利用するきっかけになるかもしれません。そうなれば、リユース市場全体のさらなる拡大につながる可能性も高いでしょう。
フリマアプリの需要増加
実店舗やEC販売以上の急成長を遂げているのが、「フリマアプリ」です。2020年にはやや鈍化したものの、14.7%と高い成長率を維持しました。
最近では、SDGsの認知拡大による環境配慮などをきっかけとして、とくに若者を中心に売ることを前提とした商品購入が増えています。PIAZZA株式会社の調査によると、フリマアプリ利用者の63%が、売り手と買い手の両方を経験していました。
このような背景から、オンラインでやり取りを完結できたり、販売と購入をシームレスに行えたりといった、フリマアプリの手軽さが需要拡大の要因と考えられます。
オンラインサービスの充実
新型コロナウイルスの感染拡大の影響から、多くのリユース企業がオンラインサービスの強化に乗り出しました。自宅にいながらリユース商品を購入できたり、出張買取・宅配買取などの予約を受付けたりと、顧客に寄り添ったサービスが充実しています。
EC販売なら実店舗をもつ必要がなく固定コストを大幅に下げられるため、新規参入企業の増加を後押しする可能性も考えられます。
とはいえ、2021年のMMD研究所の調査でも、実店舗の利用者数がフリマアプリの利用者数を大きく上回るなど、実店舗の需要はまだまだ高いのが現状。ブックオフでもオンライン完結のサービスに加えて、在庫検索・別店舗からの取り寄せ・キャッシュレス決済といった、実店舗との連携をはかるオンラインサービスを提供しています。
これらの取り組みが新たな顧客接点を創出することで、今後のリユース業界の成長を支えていくでしょう。
ブックオフでは、ほかにも既存店舗の個性を打ち出す「個店を磨く」や、幅広い商材を扱う大型総合リユース店の出品、ニューヨークなどへの海外出店といった、新しい取り組みを次々に推進中です。
リユース業界の転換期ともいえる今、ブックオフでは現状に満足することなく、未来に向かってチャレンジしたいという仲間を求めています。
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