人の成長があるから、お店も会社も
元気になるんだと気づきました

岩本 裕和HIROKAZU IWAMOTO

川崎エリアマネージャー 兼
新百合ヶ丘店オーパ店 店長

PROFILE

前職はコンビニの店長およびスーパーバイザー。これまで培った店舗運営のノウハウを活かしたいと考え、2007年9月にブックオフへ入社。数店舗で店長として経験を積んだ後、仙台を中心とした東北エリア10店舗のエリアマネージャーに就任。昨年4月に川崎へ異動し現職へ。

スタッフの権限が大きくて驚いた

以前はコンビニの店長やスーパーバイザーの仕事をしていました。ブックオフへの入社は2007年9月。店舗運営のノウハウを活かしたかったのと、自分が好きな本やDVD、ゲームといった商材を扱っているということで興味をもったのがきっかけでした。面接担当の方がフレンドリーで、和やかな雰囲気だったのを覚えています。前職で大事にしていたことについて、「結果を出すには地道な積み重ねが不可欠だと思います」と答えたらすごく共感していただけたので、会社と考えが合いそうだなと感じました。入ってみて強く感じたのは、「人を大事にしている会社」ということです。勤めていたコンビニより、スタッフさんに与えられている権限が格段に大きいですね。現金管理やシフト作成を任せるのは当たり前。、エリアマネージャーが店長を兼任していて普段はあまりお店にいない店舗では、スタッフさんがリーダーになって運営していたりするんです。

最初は店舗に配属されて、買い取り・整形・陳列・販売という4つの基本サイクルを学びました。1ヵ月ほど経って、近くに新店が出ることになったので、雑誌・実用書の部門長とスタッフトレーニングの業務担当に。その後2ヵ月ぐらいで、茨城のお店で初めて店長になりました。2年後に仙台に移って東日本大震災を経験し、山形で1年エリアマネージャーを任され仙台に戻って店長というキャリアでした。4年前に仙台、山形、岩手の10店舗をまとめるエリアマネージャーになり、昨年4月に川崎の方へ異動。現在は川崎周辺にある店舗のエリアマネージャーをしています。

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その店特有の環境に合わせた運営を

エリアマネージャーの仕事は、よくも悪くも思い通りになることが多いです。自分でお店を作っていけるのはすごく楽しいですね。現在店長を兼任している新百合ヶ丘店は昨年リニューアルをして、168坪から61坪まで縮小しました。狭くなった店舗で、いかにに売り上げを落とさないようにするか、かなり悩みましたね。どれだけ商品を並べられるかを考えて、店の外にも棚を作ったり、通常の店舗より20~30センチくらい高い棚を使ったりといった工夫をしました。よく売れる文庫や実用書の棚を広めにとったのが効果があり、坪当たりの売り上げを大幅に上げることができました。当時は無理だろうといわれていたので、達成感が大きかったです。

エリアマネージャーは店長の育成に携わる仕事なので、配下の店舗の状態を常に把握しておかなければなりません。店舗の広さはもちろん、客層やスタッフの個性、駐車場の有無などそれぞれの状況に合った店舗運営が必要となります。大切なのは、店長の成長を起点に店舗改善をしていくこと。店長として経験したことをただ教えるようではいけないと思っています。自分でやったり指示を出したりするのは簡単ですが、それでは店長の成長につながらないので、自発的に考えてもらうことを重視しています。

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気持ちをしっかり伝えることで、
スタッフも応えてくれた

マネジメントが難しいのは、同じことをいっても人によって受け取り方がさまざまだというところですね。少しいえばすぐわかる人にはシンプルに伝え、経験が浅い若手には「なぜ」が理解できるようにしっかり教えるようにしています。仙台にいた頃に、思っていることをきちんといえてなかった時期があり、当時は自分の「こうしたい」とスタッフさんの意識が一致していなかったんです。赴任から2ヵ月でで売り上げが落ちてしまい、うまくいっていないという気持ちが顔に出ていたんだと思います。「いいたいことがあるんじゃないですか?」というスタッフさんの言葉をきっかけに、「もっと棚を改善したい、シフトも埋めていきたい」という思いをきちんと伝えようと、全員と個別面談を実施しました。じっくり話してみると、「実は自分も今の状態はよくないと思っていたんです」という声もありました。そこから全体の意識と行動が変わり、業績がよくなっていったんです。

仕事を通じて、人材育成に対する考え方が大きく変わりました。仕組みはもちろん大事なんですが、それを使うのは人なんですよね。人の成長があってこそ、店舗や会社をよくしていけるんだな、と。考え方を変えられたのは、会社に影響を受けたからです。困っている時はいつもフォローがあり、がんばりを見ていてくれているんだと実感しました。店舗改善の結果が出ると「次の店へ」となることが多いのは、期待されているからだなと感じますね。停滞することのない、楽しい会社です!

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