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リユース業界のトレンドを語る8つのキーワード 【後編】
リユース業界のトレンドを語る8つのキーワードを、【前編】【後編】の2回にわたり紹介していく本シリーズ。【前編】では「インバウンド」「トレカ」「SDGs」「リアル店舗とネットの連携」について取り上げました。
続く【後編】では、残り4つのキーワードを深掘りしていきます。リユースの現状を把握したいという人は、ぜひ【前編】とあわせてチェックしてみてください。
エシカル消費
【後編】でまず取り上げるキーワードは、SDGsとも関わりが深い「エシカル消費」です。
われわれの身の回りにある製品が生産・流通されるまでには、多くのエネルギー資源・原材料・労働者が関わっています。
この過程で大量の廃棄物やエネルギー消費が発生することで、森林・生態系の破壊や海洋汚染につながってしまうケースは少なくありません。また新興国の子どもや障がい者が、低賃金で働かざるを得ないという実態もあります。
「エシカル消費」は一人ひとりが消費行動を見直すことで、このような人・社会・地域・環境のさまざまな課題の解決を実現しようとする考え方。
そして代表的なエシカル消費のひとつが、新しくモノをつくるときに発生する資源の消費を抑制する「リユース品の購入」です。消費者の意識の変化により、リユースサービスの重要性はさらに高まっていく可能性が高くなっています。
ブランド・貴金属
コロナ禍の影響緩和、世界的なインフレ、インバウンド消費といった要因から、現在好調なのが「ブランド・貴金属」のリユース市場。
2022年のブランド品の市場規模は、前年比3.9%増で3,000億円の大台に乗りました。また越境ECなどでの取引も増加しており、たとえばブランド時計の購入金額が1年で74%も上昇したECサイトもあります。
購入金額と同程度かそれ以上の価格がつく「リセールバリューの高い高額商品」は、経済合理性や投資の観点から、今後ますます売買が活性化していくとみられます。
越境EC
オンラインで国際的な取引を行う「越境EC」も、円安の影響で市場が拡大している領域のひとつです。インバウンド需要の増加により、日本のリユース品を購入した観光客から口コミで、その品質の高さが海外の消費者に広まるケースも少なくありません。
商材としては、ブランド・貴金属以外にも、トレカ、ゲーム、アニメ関連グッズ、カメラなどが人気です。
サステナブルファッション
もともと大量生産・大量消費・大量廃棄のビジネスモデルが主流だったファッション業界。しかし昨今は衣服を生産・処分するときに排出されるCO2、天然繊維・水の消費、海洋に放出されるマイクロプラスチックなど、環境負荷の大きさが問題視されています。
「サステナブルファッション」は、環境保全の観点から、衣料・服飾品の責任ある製品と購入を促進しようとする考え方です。
衣料・服飾品のリユース市場規模は、2位のブランド品を大きく上回り、全商材のなかでも最も大きいシェアを占めています。リユース業界がサステナブルファッションの推進に寄与する基盤は、すでに整っているともいえるでしょう。
しかし2022年度の調査によると、衣服の処分方法に「リサイクル」「リユース」が選択される割合は、34%とまだまだ半数未満。そのため今後の成長が期待される領域といえます。
トレンドを踏まえてさらなる成長を目指すブックオフ
以上、リユース業界のトレンドを語る8つのキーワードをレポートしてきました。
2030年には市場規模が4兆円に拡大するという予測もあるリユース市場。トレンド商材の盛り上がりは、新たなリユース顧客を開拓することで、業界全体の発展につながる重要な動向のひとつです。
ブックオフはリユース業界のリーディングカンパニーとして、国内でのリユース店舗展開にとどまらず、時代にマッチしたさまざまな新規事業に挑戦しています。
【前編】でも紹介したトレカ専門店や、サステナブルな活動、IT投資に加え、海外事業やプレミアムサービス事業の拡大により、これまで接点のなかった顧客層にも積極的にアプローチ。今後もリユースの領域を広げることで、すてない社会を形成して、ミッションである「多くの人に楽しく豊かな生活を提供する」の実現を目指します。
「5年後、10年後の未来を見据える会社で一緒に成長したい」「リユースを通じて持続可能な社会をつくりたい」とお考えの方は、ぜひブックオフの採用サイトをチェックしてみてください。