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2030年に4兆円市場?! リユース業界の最新動向とブックオフの成長戦略【前編】

グラフ

2022年のリユース業界の市場規模は、前年比7.4%増の約2.9兆円に到達。調査がはじまった2009年以降、13年連続の成長となりました。

成長の背景のひとつが、資源価格の上昇・円安の進行・新品不足にともなう物価上昇により、消費者の生活防衛意識が高まったこと。これにより経済合理性の高いリユース品への注目が集まっています。

このように好調なリユース業界ですが、具体的にどのような領域が成長していて、今後はどのように発展していくのでしょうか。

今回はリユース業界の最新動向、今後の見通し、ブックオフの成長戦略について、【前編】【後編】の2回にわたり解説していきます。


リユース業界の2022年の成長分野

2022年にはこれまで二桁成長を続けていたCtoCの市場規模が前年比6.8%増とやや停滞した反面、コロナ禍に苦戦を余儀なくされたリアル店舗市場は、人流回復の影響で1兆円に到達しました。

BtoCのネット販売市場の規模も前年比8.5%増となり、業界の成長に貢献。信頼性の高いBtoCのリユースサービスが、消費者から根強い支持を受けていることが伺えます。

コロナ禍以降はオンラインサービスに注力する企業が増え、米国・中国を中心に越境ECの市場も拡大しました。

商材別の市場では「玩具・模型」が昨年に引き続き急成長中。市場規模は前年比17.5%増となり2000億円の大台を突破しています。とくにトレカは国内外で取引が活性化しており、市場を牽引する人気商材です。

「携帯・スマホ」も新品商品の物価上昇によりニーズが拡大し、前年比17.1%増と大幅に成長しています。外出自粛が明けた影響で「衣料・服飾品」も前年比11.6%の二桁成長となりました。

また「日用品・生活雑貨」「ベビー・子供用品」がどちらも前年比9.7%増、「家具・家電」が前年比9.1%増とそれぞれ堅調に伸長。

物価上昇の影響もあり、生活必需品のリユース需要が拡大しています。家具・家電については家庭用にとどまらず、オフィス・飲食店といった法人ニーズも高まりました。


リユース業界の今後の見通し


2022年3月の環境省の発表によると、日本の年間のごみ総排出量は4,167万トンにも及び、処理のために2兆1,290億円が使われました。

このごみ問題の打開策として期待されているのがリユース業界です。今後は消費者の環境への意識の高まりが追い風になることで、リユースの重要性はますます高まっていくでしょう。

コロナ禍の影響緩和や歴史的な円安を背景に、外国人観光客のインバウンド消費にも期待が高まっています。品質の良い日本のリユース品は海外からの人気が高く、今後さらなる成長を果たす可能性が高いといえます。

ECサイトの強化、キャッシュレスサービス、AIによる査定など、サービスのデジタル化が進んで利用者の利便性が高まることも、市場拡大を後押しする要因のひとつです。

これらの動向を背景にリユース業界の市場規模は2025年には3.25兆円、2030年には4兆円に到達すると予測されており、非常に将来性の高い領域といえるでしょう。

一方でリユースサービスの利用者を増やすために、いかに顧客体験価値を向上していくかが業界全体の今後の課題となります。

そこで【後編】ではリユース業界のリーディングカンパニーとして、サーキュラーエコノミーの形成に貢献するブックオフの成長戦略を取り上げていきます。ぜひ合わせてチェックしてみてくださいね。

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