ブックオフのお仕事
第3弾はスマホスタンド!ブックオフ発のリサイクル資材「CDプラ」とは?
ブックオフグループは2025年4月、再生プラスチック資材「CDプラ」商品の第3弾として「CDプラ サステナブルスマホスタンド」の店舗販売をスタートしました。
「CDプラ」はブックオフが取り扱うCD・DVDのうち、販売がかなわなかったものを回収・分別・再生した自社製造のオリジナルプラスチックです。
本記事では、そんなCDプラが誕生した経緯やこれまでの取り組み、新商品のスマホスタンドについて紹介します。リユースのリーディングカンパニーとして、サステナブルな社会の形成をめざすブックオフの活動を知りたいという方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
「CDプラ」誕生までの経緯とこれまでの取り組み
国内外に約800店舗を運営するブックオフグループがお客様から買取をするCD・DVDは、年間で2,400万枚以上です。そのうち、買取後に販売しきれず処分するCD・DVDが年間1,700トンにも及びます。
当時は海洋汚染への懸念から海外への廃プラスチック輸出の規制が強まっており、2022年4月には日本政府がプラ新法を制定。
プラスチック製品の設計・製造・販売・提供・排出・回収・リサイクルといった各プロセスに、資源循環の取り組みを促す措置が盛り込まれ、廃プラスチックの国内処理を重視する機運が高まりました。
しかし、国内事業者による回収の難しさや、国内リサイクルの加工費の高さ、再生市場の相場の低さなどにより、プラスチックの回収赤字が課題となっていました。
「お客様の大切な商品は何でも受け入れる」がブックオフのポリシー。CD・DVDの買取を控えるという選択は避けたいものの、国内の再生プラスチック資材は評価が低く、コストが見合いません。
そこで、ブックオフでは回収赤字の解決や廃棄物・CO2排出量の削減をめざして、CD・DVDの回収から再生までを一貫する独自製造ラインを構築しました。こうして生まれたのが「CDプラ」です。
CDプラはほかのPCR材に比べて由来が明確かつ純度が高いことから、樹脂としてメーカーへの提供を行っています。また、日常で使えるアイテムとして商品化することでサステナブルな価値を提供するなど、実用化に向けて活動中。
2021年には初のデザイン商品として、多摩美大術大学の学生がデザインした「デスクトレー」3種をCDプラで製作しました。
2025年1月には商品化の第2弾として、スタックストー会社とのコラボレーションによりCDプラを100%使用した「サステナブルバケット」を製作。ブックオフの一部店舗で販売しています。
そして2025年4月、商品化の第3弾として店舗販売をスタートしたのがCDプラの透明度を活かした「スマホスタンド」です。
CDプラの商品化・第3弾はスマホスタンド
「CDプラ サステナブル スマホスタンド」では、4種ある「CDプラ」のうち再生ポリスチレン(品番:CD-PS-NA)を100%使用しています。バージン材を使用した場合に比べて、CO2排出量の抑制効果は92.7%にも及ぶ計算です。
製造会社は株式会社エーワークス。また、3名のイラストレーターとのコラボレーションにより、ブックオフ公式キャラクター「よむよむ君」が描かれた3種の親しみあるポップなデザインを採用しました。
BOOKOFFファンであることからコラボレーションが実現したのは、キャッチーな作風で全世代に愛されるイクタケマコト様。
BOOKOFFのイメージカラーであるブルーとイエローの色使いと、イラストに隠れているよむよむ君を探す遊び心が特徴のデザインです。
安部豊様は、環境学の博士研究員としてCDプラの取り組みとマッチしたことから、コラボレーションが実現しています。動物たちやよむよむ君がCDを買い取り、商品を製造・販売する一連の流れをイラスト化してくださいました。
さまざまなテーマでつぶやくネコのイラストが特徴のまめまめ工房秘密基地様は、今回の商品台紙と店舗POPのデザインも担当。
スマホスタンドでは商品の使用が地球保護につながることを表現するイラストに加え、クリア部分をあえて残すことで、CDプラ樹脂の純度の高さを実感できるデザインとなっています。
「選ぶ楽しさでBOOKOFFでのお買い物を楽しんでいただきたい」「リユース・リサイクルを身近に感じていただきたい」という想いが込もったCDプラ サステナブル スマホスタンドは、現在BOOKOFFの4店舗で販売しており、順次販売店舗を拡大していく予定です。
以上、CDプラ誕生の経緯やこれまでの取り組み、新商品について紹介しました。
ブックオフグループでは買い取った商品のリユース・リサイクル率100%をめざして、CDプラ以外にもさまざまな取り組みを推進しています。
めざすは「笑顔あふれる持続的な社会」の実現。そんなブックオフで働きたいという方は、ぜひ採用サイトをチェックしてみてください。