リユース業界トピックス
リユース業界の将来性がわかるキーワード&トピックス【2025年最新】
2023年に市場規模が3兆円を突破したリユース業界。経済合理性の高さから不況に強く、調査がスタートした2009年以降、14年連続で成長をつづけています。
2030年には4兆円規模に到達するともいわれており、将来性のある業界です。
本記事ではそんなリユース業界の2025年最新のキーワード&トピックスを紹介。リユース業界の現状や今後が知りたいという方は、ぜひチェックしてみてください。
エシカル消費
「エシカル消費(倫理的消費)」とは、消費者が環境・地域・社会への配慮を基準に商品を選ぶ消費行動やライフスタイルです。
現在はSDGsの認知拡大によりエシカル消費を意識する消費者が増加。企業がブランドイメージの向上や顧客拡大を実現していくうえでも、今後はエシカル消費の取り組みが欠かせません。
不要になったものを再商品化することで廃棄物・生産量を軽減するリユースは、モノや資源を無駄にしないエシカルな事業として注目を集めています。
インフルエンサーの影響でサステナブルファッションやリユースを「おしゃれなもの」として認識する若者も増えており、市場のさらなる成長を後押しするでしょう。
デジタル・DX
「デジタル化」や「DX推進」もリユース業界の成長を後押しするキーワードのひとつです。
とくに、利便性の高いオンラインサービスの利用は年々拡大中。フリマアプリやオークションサイトなどのCtoC取引もここ数年で急成長を遂げました。
コロナ禍以降はリユース企業がECサイトを展開するケースも増えています。
フリマアプリが法人による公式ショップを解禁したこともあり、2023年にはBtoCのネット販売が前年比12.0%と大幅に拡大。オンラインによるCtoC販売の成長率6.4%を大きく上回りました。
またDXによる生産性の向上や、データドリブン経営・AI査定など、競争力を高めるためのデジタル活用もすすんでいます。業務効率化により、従業員にとっても働きやすい環境が整備されていくでしょう。
海外ニーズ拡大
エシカル消費やリユースの拡大は国内だけでなく「海外」でも広がっている動向です。
そんななか注目を集めているのが日本のリユース品。モノを大切にする文化がある日本のリユース品は状態がよく、品質の高さや昨今の円安事情も相まってニーズが拡大しています。
コロナ禍以降は訪日観光客によるインバウンド需要が回復したことでブランド品を中心に売上が急上昇しました。
現地での店舗展開や海外向けECサイトの設置など、リユース企業の取り組みも加速。今後の市場拡大に大きく寄与することが予測されます。
サーキュラーエコノミー
「サーキュラーエコノミー(循環経済)」は、これまで一般的だった「大量生産・大量消費・大量廃棄」を前提としない経済システムです。
モノや資源を長期的に保全・維持するための開発・生産・使用のサイクルを構築することで、環境汚染・気候変動・資源不足といったグローバルな課題の解決に寄与。持続可能な社会を実現しながらも、新たな価値を生み出すことで経済成長を促進します。
サーキュラーエコノミーを構築するうえでは、モノを循環させるリユースの取り組みが欠かせません。
リユースは環境に優しいだけでなく、経済合理性などのメリットが消費者のインセンティブとして働くのも特徴。企業にとってもビジネスを成立・維持しやすく、ブランドイメージ向上にもつながるなど利点の大きい事業です。
また、サーキュラーエコノミー実現に向けた実践が、新たなビジネスモデル創出の契機になる可能性もあるでしょう。
ブックオフも暮らしを楽しみながら無理なくごみを減らし、モノが循環する社会を形成するために、リユースを推進・拡大するためのさまざまな取り組みを進めています。
約800店舗を展開する国内ブックオフ事業では、オンラインサービスとも連携しながら、利便性が高くエンタメ性も重視したサービスを展開中です。
国内で販売に至らなかった商品をマレーシアなどの海外店舗で再販する仕組みも整備。2023年には年間3600トンもの商品が、廃棄されることなく現地のお客様の手にわたりました。
この出口戦略を基盤に、法人・自治体の不用品にまつわる相談窓口を設置するなど、国内の廃棄物削減に向けてスケールの大きなシステムを構築しています。またプラスチックや古本のリサイクルなど、リユースにとどまらない幅広い取り組みも推進中です。
リユース業界のリーディングカンパニーをめざして、時代に合った成長戦略を展開するブックオフ。「将来性の高い業界で活躍したい」「仕事をとおして循環型の経済・社会の形成に貢献したい」という方は、ぜひ採用サイトをチェックしてみてください。