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社員の素顔と本音がわかる!「ブックオフをたちよみ!」の熟読レポート 【ブックオフが生んだリサイクル資材】

Webサイト「ブックオフをたちよみ!」から、「某メーカーも「参った!」ブックオフが生んだリサイクル資材CDプラとは?」をピックアップします。

CDプラ事業って?

2022年にスタートしたCDプラ事業は、ブックオフの店舗で廃棄されるCDやDVDを原料にオリジナルの再生プラスチック資材「CDプラ」を製造・販売する事業です。

CDプラ事業に乗り出した理由

ブックオフがお客様から買い取る年間2,460万枚のCD・DVDのうち、販売に至らない1,700トンはプラスチックごみとして輸出し、現地でリサイクルされていました。

2021年ごろから輸出できなくなり、日本国内で処理する必要に迫られます。

日本国内のリサイクル業者が見つからない中、「自分たちでCD・DVDを原料にした資材を作り、それを販売した利益で回収コストを補おう」とスタートしたのが「CDプラ事業」です。

ブックオフグループホールディングス株式会社執行役員兼R室室長の井上徹さんによると、当初目指していたのは「ブックオフならではのストーリー性を持った、付加価値の高いリサイクル製品」を作ることだったそうです。

協働での得たもの

ブックオフのCDプラ事業は、株式会社ナカダイホールディングスの中台澄之社長と出会い、デザインの力を通じて廃棄物の発生抑制や、捨て方自体を根本から変えることを目指す多摩美術大学との共創プロジェクト「すてるデザイン」へ参加したことで大きく動き出しました。

井上さんは、「すてるデザイン」に参加した一番の収穫を「CD・DVD由来の再生プラ資材の本質的な価値に気づけたこと」と語っています。

CO2削減が大きな企業課題となっている中、出所が保証されている再生プラの需要は非常に高くなっています。「商品化しなくても資材(ペレット)の状態でメーカーに売る。それなら量も捌けて、利益も出せる。」と井上さん。

ブックオフCDプラ事業の取扱製品が、完成品から資材に変わりました。

事業化までの苦労

再生プラの製造工程は会社ごとの分業制になっており、技術力と地理的関係を考えながらの業者選定は大変だったそうです。

環境への配慮も欠かせませんでした。薬剤に頼らずにCD・DVDの反射層にあるアルミホイルを除去するために、ブックオフにあるディスク研磨機を使ってみたこともあったとか(コストが掛かりすぎて却下)。

最終的には高い技術力を持ち良心的な価格設定の業者さんが見つかったのですが、この業者さんとの出会いも大きなターニングポイントだったと井上さんは語っています。

今後の展開

井上さんによると当面の目標は、再生プラ資材の販売を軌道に乗せて全国約800店舗の廃棄CD・DVDをすべてリサイクルにつなげること。製造過程を見直し続け、再生プラ資材のさらなる品質向上にも努めたいそうです。

このほか雑貨・衣料の廃棄品をRPF(固形燃料)に加工しリサイクル率100%の実現や、ブックオフ由来のRPFを使って古紙にリサイクルする循環サイクルの構築などにも取り組んでいきたい、とのこと。

井上さんのインタビューは、こちらです。
https://bookoff-tachiyomi.jp/list/6338/

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