ブックオフのお仕事
コロナ禍で何が変わった?どこが伸びる? ブックオフの現状と成長領域をチェック!①売れ筋商材
ブックオフの2021年5月期第2四半期の決算資料を深読み!今回より5回にわたりブックオフの現状、未来、成長戦略をレポートします。
第1回目のテーマは、「緊急事態宣言下での売上減少からの回復」。4月に出された緊急事態宣言により学校の休校、在宅勤務の奨励などstay homeが奨励されました。
5月の解除後も3密を避けるなど私たちの生活スタイルは大きく変化しています。緊急事態宣言発令から解除後、現在、そしてこれからのブックオフを売れ筋商材から探ってみましょう。
緊急事態宣言下のブックオフでの売れ筋商材は?
緊急事態宣言下において、最大時は直営店の6割を超える約250店舗が土日祝日若しくは全日休業となったブックオフ。その影響は大きく、第1四半期の売上高は前年同期の8割ほどと厳しい状況でした。自宅での時間が増えたため、書籍、音楽・映像・ゲームといったソフトメディアの既存店の売上高は前年比8割をキープ。これらを取り扱うBOOKOFF onlineの売上高は前年比を上回り、書籍やソフトメディアは多くのお客さまに求められた商材だったことがわかります。
一方アパレルの既存店売上高は前年の5割にも満たず、外出自粛という生活スタイルの変化のあおりを受けました。
緊急事態宣言解除後のブックオフの売れ筋商材は?
5月に緊急事態宣言が解除され通常営業に戻ったブックオフ。既存店の6月から8月の売上高は、前年同月を上回る結果となりました。外出を控え自宅で過ごす時間を大事にする生活スタイルは続き、「巣ごもり需要」という言葉も生まれました。関連してブックオフでは、書籍のほかトレカ・ホビーの売上が増加。また3密を避けながら外出を楽しめるということでキャンプなどのアウトドアが注目されたことにより、スポーツ・アウトドア商品も大きく売り上げを伸ばしました。
緊急事態宣言下では振るわなかった貴金属・時計・ブランドバッグが売上を回復する中、アパレルは厳しい状況が続いています。
これからのブックオフの売れ筋商材は?
コロナ禍でも、ブックオフの主力商材である書籍は底堅い需要がありました。これは、「ブックオフといえば本」のイメージがお客様に浸透しているからだといえます。書籍は音楽・映像・ゲームといったソフトメディアと合わせ強い集客力を持ち、ブックオフに欠かせない商材であると考えられます。
また売上が好調なトレカ・ホビー、貴金属・時計・ブランドバッグ、コロナ禍で売上を伸ばしたスポーツ・アウトドア用品を今後の成長商材と位置づけ、力を注いでいきます。
新型コロナウィルス感染拡大は、私たちのライフスタイルを大きく変えました。ブックオフの売れ筋商材にも変化が見られることから、現状に合わせた新たな店舗パッケージの開発に向けたトライアルも始まっています。
様々な変化に対応しながら、ブックオフはこれからもリユースの楽しみを多くの人に伝えるよう努めていきます。