リユース業界トピックス
コロナ前後のキーワード検索数を分析!リユース業界は「巣ごもり買取」が増加!?
新型コロナウィルスの感染拡大で、人々の行動はどう変化したのでしょうか?ビフォーコロナの2019年12月からウィズコロナ初期の2020年4月まで、株式会社ヴァリューズの調査レポート「巣ごもり消費ならぬ『巣ごもり買取』の実態」からリユース・リサイクル関連のキーワード検索を振り返り分析、また今後の見通しを考えます。
断捨離ブーム再び?
身の回りを整理するときに使われる「断捨離」。皆さんは、どんな時にしようと考えますか?進学や就職、結婚などのライフイベント、引っ越し、または年末の大掃除でしょうか。ヴァリューズの調査レポートによると、「断捨離」の検索者数は2020年2月から3月にかけて約65%増加!年末の大掃除と関連していると推察される2019年12月から2020年1月にかけての約47%増加を超える伸び率を記録しました。在宅勤務の推奨や学校の休校、不要不急の外出自粛要請により自宅で過ごす時間が長くなり、断捨離への関心が高まったものと思われます。巣ごもり買取?
断捨離で出た不用品の引取り先として注目されたのが、リユース・リサイクル業の「非対面」「非接触」買取サービスです。自宅まで買取に来てくれる「出張買取」の検索数は、1月以降上昇トレンド。宅配便を利用した「宅配買取」は1月にピークを迎えた後、3月から4月にかけて再び上昇トレンドとなりました。また、BOOKOFF Onlineのような大手買取サービスのWEBサイトのユーザー数も増加しました。自宅で過ごす時間が増えたことから生まれた「巣ごもり生活」や、自宅生活を快適に過ごしたいというニーズから生まれた「巣ごもり需要」などと同様、自宅で受けられる買取サービスは「巣ごもり買取」と名付けてもいいのかもしれません。
買取に出された商材は?
断捨離で発生した不用品からどんな商材が買取に出されたのでしょうか?「買取」と掛け合わして検索された言葉から探ってみましょう。断捨離も落ち着いたと思われる2月から3月の間、「買取」と掛け合わされた言葉で大きな伸びを見せたのは、「本」と「服」でした。特に3月の「買取×本」の組み合わせの検索者数は2月と比べ3倍弱。「買取×服」も2.5倍近くと大幅な伸びを記録しました。
断捨離から買取に出そうとされた商材は、これまでにもリユースショップで数多く取引されていた本やアパレルであったことがわかります。「買取」×「家電」という組み合わせも3月から4月にかけて増加。今後の推移に注目です。