リユース業界トピックス
アフターコロナ・Withコロナのリユース業界とブックオフがめざす未来
新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちの日々の営みに大きな影響を与え、生活スタイルを変化させました。学校の休校や在宅勤務の奨励など、緊急事態宣言の発令を受けて外出自粛が求められていたとき、リユース業界では何が起こっていたのでしょうか。コロナウイルスの感染が拡大した3月から現在までの業界の状況と今後の見通しについて、ブックオフの方針や取り組みとともにお伝えします。
外出自粛の中で
「不要不急の外出を控える」ことが求められた4・5月。自宅にいながら受けられるサービスが人気を集めました。リユース業界の企業は、店舗の臨時休業を余儀なくされるなか、オンラインを使ったサービスに力を注ぎました。とりわけ人気だったのは、オンラインの買取サービスでした。テレワークに移行する際のスペース確保や快適な空間づくりのために断捨離に励む人が増え、不要なモノの引取り方法として注目を集めたからです。商材に目を向けると、書籍やゲームだけでなく、生活家電やAV家電の売上が伸長。在宅でのテレワークに必要な電子機器や椅子・デスクなどの家具のほか、生活スタイルの変化に合わせて模様替えを行う際に必要な工具などの売上も堅調でした。
一方、外出の機会が少なくなったことから、アパレルやブランド品の購入は減少しました。
緊急事態宣言解除後
6月以降、通常の営業体制に戻ると、リユース業界全体の売上高は前年比を上回り回復基調です。自粛期間中低調だったブランド品やアパレルも、上向く兆しが見えています。とはいえ、しばらくは、新型コロナウイルスの感染拡大防止を念頭に置いて事業を進めなければなりません。人との接触を避け、自宅から利用できるオンラインを使った販売・買取サービスは、外出自粛期間中と同様に、今後も利用者の増加が見込まれます。販売する商品が、お客様からの買取商品であるリユース業。商品の充実を図るためにも、買取を希望しながら来店が難しいお客様に向けて宅配買取サービスなどの拡充が求められています。
ブックオフの方針・取り組み
ブックオフは4・5月の2か月間、臨時休業した店舗の売上高が前年を大きく下回り、厳しい状況でした。しかし臨時休業を行わなかった店舗の売上高は前年を大きく上回り、臨時休業明けの各店舗も前年同月を上回る水準まで回復しています。自粛期間中のBOOKOFF onlineの売上高は、前年比を上回りました。ブックオフの経営方針は「個店を磨く」「総力戦で取り組む」。今後も変更はありませんが、状況を鑑みて出店戦略や立地・規模等の再検討を行います。長期的には、従来より掲げていた「ひとつのBOOKOFF」構想を推進。Withコロナ、アフターコロナも非接触のサービスニーズは高まるとみて、さまざまな形でリユース商品を売買できるシステムを強化する予定です。マレーシアで展開中のJalan Jalan Japanは、現地の状況を注視しながら早期正常化をめざします。
新しい生活スタイルを模索するお客様のニーズに応えながら、これからもブックオフは「リユースの楽しみ」を伝えていきたいと考えています。