前後編の2回にわたり「リユース業界」の市場とブックオフの取り組みについてお話しています。
前回の記事では「リユース業界」は景気に左右されにくく、むしろ不景気の時にこそ強い業界であること。環境保護の世界的ムーブメントを受け、今後ますます成長が期待できることをお話しました。そんな「リユース業界」のなかで、業界全体の流れを捉えながらブックオフがどのような取り組みをしているかご紹介します。
さまざまなジャンルを取り扱う
ブックオフはフランチャイズを含めると全国に約800店舗を展開しています。見慣れた「BOOKOFF」のロゴは消費者に安心感を与え、「BOOKOFFの商品なら安心して購入できる」と思って頂いています。
近年では店舗でのノウハウを生かし、本、CD、ゲーム、DVD以外にも多くのリユース商品を取り扱うようになっています。たとえば中古のアパレル、スポーツ用品、ベビー用品、貴金属、雑貨など幅広い品揃えをしています。
「BOOKOFF PLAS」(ブックオフプラス)は、今まで主に扱ってきたジャンルに中古のアパレル商品を加えた中型複合館。「BOOKOFF SUPER BAZAAR」(ブックオフスーパーバザール)は、スポーツ用品、ベビー用品、貴金属、雑貨を加えた大型複合館となっています。
「本を売るならブックオフ」のキャッチフレーズが有名なので、消費者のイメージでは「本がメイン」かと思われますが、アパレル、スポーツ用品などさまざまなジャンルの商品の扱いを強化し、「BOOKOFFに行けばなんでもある」「BOOKOFFに行けばなんでも売れる」そんなイメージを持ってもらえるような取り扱い品目の展開を目指しています。
インターネットでの販売も強化
リユース業界の市場規模が伸びているのは、インターネットでの売買が伸びたことも理由のひとつです。スマホで簡単に不用品を売ったり買ったりできるフリーマーケットアプリが人気。BOOKOFFでも、インターネット店舗での販売に力を入れています。
2007年オープンの「BOOKOFFオンライン」は、年々その規模を拡大してきました。オンライン中古書店としては最大規模を誇ります。会員数は343万人、在庫数は約500万点にのぼります(2017年3月末時点)。
買取サービスも「BOOKOFFオンライン」のサイトから申し込むことができ、運送会社が無料で集荷にお客様の自宅に伺います。また、欲しい商品の在庫が無い時に、入荷したらメールでお知らせする「入荷お知らせメール」もあり、店舗では出来ないサービスを充実させています。
実店舗においてもオンラインにおいても、より利用しやすいお店づくりが重要になっています。ブックオフでは消費者のリユース利用の動向を注視しながら、今後もさまざまな取り組みを行っていきます。