ブックオフのお仕事
手持ちの本で社会貢献!「古本de寄付」の仕組み【アーティスト支援編】
不要になった本やCDが誰かのために役立つ。そんな取り組みが、ブックオフオンラインの「ボランティア宅本便」です。
ブックオフを介して寄付ができる新たな取り組み
2008年4月から2019年3月までの11年間に参加者は7万7千人を超え、総額2億6千万円近くが各種団体に届けられました。「寄付をしたい!」と思った人が用意するものは、読み終わった本や聴かなくなったCD、もう遊ばないゲームソフトなどと段ボール箱や破れない袋(対象の品物や梱包材は団体によって異なります)。
パッキングをして「ボランティア宅本便」HPから申し込み、あとは宅配業者の集荷を待つのみです。ブックオフでの査定が終了すると、査定額にブックオフが10パーセントを加算した金額が指定団体に届けられます。
現在、45の団体が寄付先として指定されています。今回は、関西圏の芸術支援を行う「アーツサポート関西」をご紹介しましょう。
市民の力によって関西のアートや文化をサポートし、育てていくための場として2014年に設立されたアーツサポート関西。アートや文化の受け手である鑑賞者と、送り手であるアーティストの双方が集うプラットフォームとなることを目指しています。受け手と送り手の相互交流によってアートや文化を育て、活気ある魅力ある地域へ。
音楽、演劇、伝統芸能を支援
関西エリアに根差した芸術支援という、特色ある団体です。具体的には、関西元気文化圏に準ずる京都府、大阪府、滋賀県、兵庫県、奈良県、和歌山県、福井県、三重県、徳島県、鳥取県の2府9県で芸術・文化活動を行う団体や個人に対し、公募による助成を行っています。
平成30年度は音楽家やアーティストなど個人向け、コンサート・演劇活動・伝統芸能の発表会の他各種基金など、美術・デザイン、音楽、舞台芸術、伝統芸能の4分野29事業が助成先として決まりました。
また、近年注目を集めるコンピュータなどの電子機器を使用したメディアアートにも積極的に支援を行っています。「ボランティア宅本便」を使った寄付制度を、アーツサポート関西では「古本de寄付」と名付けています。寄付者は、本・CD・DVD・ゲームソフトなど30点以上を揃え段ボール箱に箱詰めします。
アーツサポート関西若しくはブックオフオンラインのHPから申し込み後は、宅配便業者の集荷を待ち発送。ブックオフオンラインの買取基準に基づく査定によって決定した買取金額全額に加え、ブックオフが買取金額の10%をプラスした金額がアーツサポート関西への寄付となります。
自分を楽しませてくれた本やCD、ゲームソフトが形を変えて、アートや文化を支えるお手伝いをする。「古本de寄付」を通じた新たな体験の創造は、今後さまざまな形で広がっていくのではないでしょうか。
■参考サイト
ブックオフオンラインボランティア宅本便HP
アーツサポート関西