リユース業界トピックス
地域とつながるブックオフ 鎌倉市との教育連携の取り組みとは?
ブックオフグループでは「事業活動を通じた社会への貢献」を経営理念のひとつに掲げ、リユース事業の強みをいかしたさまざまな取り組みを展開しています。
グループで注力している活動のひとつが「学校教育への参画」です。
リユース事業や業務・SDGsの達成に向けたさまざまな取り組みに関するカリキュラムを作成。小学校・中学校・高等学校と、成長段階に応じて、体験型の教育支援プログラムや講演活動を実施しています。
また、2025年6月2日には、鎌倉市教育委員会と「リユース・リサイクル推進の仕組みを活かした鎌倉の教育に関する連携協定」を締結しました。
この記事では「ブックオフのサステナブルな取り組みについて理解を深めたい」という人に向けて、今回の協定締結の経緯・概要や具体的な取り組みを紹介していきます。
協定締結の趣旨と協定項目
鎌倉の教育振興や持続可能な地域社会の発展を目的に、ブックオフと鎌倉市教育委員会が締結した「リユース・リサイクル推進の仕組みを活かした鎌倉の教育に関する連携協定」。
協定締結の契機となったのは「不登校特例校 鎌倉市立由比ガ浜中学校」の開校です。
教育大網に「学習者中心の学び」という理念を掲げる鎌倉市では、これまで学習者の特性・興味・関心を中心に据えた教育を推進してきました。
学びたい気持ちがありながらも、さまざまな要因で在籍校に通うことが難しい子どもたちが、自分らしさを大切にしながら安心して通える学校をつくりたい。そんな想いから、2025年4月に「学びの多様化学校」として開校したのが鎌倉市立由比ガ浜中学校です。
当校の開校に合わせて、ブックオフでは地元店舗であるBOOKOFF SUPER BAZAAR 鎌倉大船店から書籍500冊の寄贈を実施。書籍の寄贈をきっかけに、今回の協定締結へと至りました。
今後は書籍や教育に資する物品の寄贈によって子どもたちの読書機会・学習機会を創出するとともに、ブックオフのリユース事業をいかして、教育活動に資するさまざまな支援・実践を推進。
資源の消費を抑制しながら、鎌倉市に暮らす人びとの生活を支え、楽しみや学びの機会を提供することで、教育支援の推進と循環型社会の実現を目指していきます。
連携協定の具体的な取り組み
本協定の直近の取り組みのひとつとして、2025年6月下旬ごろには、鎌倉市立由比ガ浜中学校への書籍寄贈の第2弾を予定しています。
リユース本を寄贈する理由は、子どもたちに「モノの寿命を伸ばすことの大切さ」を認識してもらいたいという思いがあるから。寄贈冊数は児童書・単行本・文庫本・コミックなど、約1,000冊になる予定です。
また、ブックオフが展開する「キモチと。」を活用した寄付プログラムもスタートしました。
「キモチと。」は、自宅から申込みやリユース品の発送ができる宅配買取寄付サービス。サービスを通じて買い取った不用品の査定額はお客様指定の団体に全額寄付され、社会貢献性の高いさまざまな活動を支えます。
今回新たに始動したプログラムは、鎌倉市教育委員会が取り組む「鎌倉スクールコラボファンド」の応援プロジェクトです。
鎌倉市では学校現場が主体となって、企業・NPO・大学・教育ベンチャーなどの外部機関と連携した「社会に開かれた教育課程」の実現を推進中。
「ワクワクモヤモヤから考える課題解決型学習」や「学校教材のプラスチック再利用に関する探求」など、リアルな社会課題にもとづく教育活動により、子どもたちは変化の激しい未来の社会を生き抜くためのさまざまな力を育んでいます。
一方で、市立学校の資金調達方法には限界があり、連携拡大や持続の可能性に課題を抱えてきました。
このような状況を乗り越えて、市内の豊かな人材・組織とのコラボレーションを実現するために設立されたのが「鎌倉スクールコラボファンド」です。
「キモチと。」で集まった寄付金額は、鎌倉市立小中学校での「社会課題に基づくプロジェクト型学習」や「プログラミング学習」「多様な特性を持つ子どもたちの個に応じた支援・指導」に活用されます。
さらに、ブックオフは今回のプログラム開設にともなって、鎌倉市内の2箇所に「キモチと。」回収BOXを設置。鎌倉市の方々が、回収BOXに不用品を直接投函することでより気軽に市のプロジェクトを応援できる体制を整えました。
循環型社会の推進をリードするブックオフ
以上、ブックオフと鎌倉市教育委員会の連携協定について、経緯・概要や具体的な取り組みを紹介しました。
ブックオフが掲げる循環型社会のコンセプトは、モノだけでなく人々の「笑顔」と「幸せ」も循環する「笑顔あふれる持続的な社会」。
お客様・社員・社員の家族・関わる全ての人々の未来の世代へ、課題解決された社会を手渡していくために、リユース・リサイクル率100%をめざしてさまざまな取り組みを進めています。
「リユースの楽しさ・面白さをたくさんの人や地域に届けたい」「意欲的な仲間と働きながら、すてない社会の形成に貢献したい」という人は、ぜひブックオフの採用サイトをチェックしてみてください。