ビジネススキルと専門性を両輪で高める ブックオフの研修プログラムを公開　②プログラムの特徴

人財育成企業「ブックオフ」の研修プログラムを、2回にわたりレポートする本シリーズ。前回は研修制度のコンセプトや全体像について概観しました。

今回は多岐にわたる研修プログラムのそれぞれの特徴を紹介していきます。ブックオフに入社したあとの教育制度についてくわしく知りたいという方は、ぜひ最後までご覧ください。

役割に応じた各種研修プログラム

ブックオフでは入社時、店長・主任、エリアマネージャー（AM）・館長・商材リーダー、総括AM・グループ長といった各役職ごとに、情報更新を目的とした研修プログラムを用意しています。

新入社員が最初に受講する「基礎研修」は、ブックオフの企業理念、基本的なビジネスマナー、すべての業務に共通する買取・加工・補充・販売の四サイクルの概念、店舗運営のためのマニュアルなどについて包括的に学んでいく研修プログラムです。

入社時だけでなくスタッフ・後輩社員の育成機会が増えた社員が、ブックオフのマニュアル・評価基準についてより深く理解するために受講することも少なくありません。

ひとり立ち前後の社員を対象とした「店長・主任実務研修」は、店舗を運用するうえで必要になるさまざまな知識・スキルを習得する研修です。

OJTを通して教わった知識・スキルの総点検をするとともに、スタッフとの接し方、コンプライアンス、店長・主任としての考え方を幅広く習得します。

店舗運営業務にとどまらず、正しい利益を稼ぐことの重要性、利益を失わないための方法、働き方の土台・型作りのために実践すべきことなど社会人としての汎用性の高い知識・スキルが身につく研修といえるでしょう。

また店長・主任への就任後も、役割・職級・業務遂行レベルに応じてそれぞれ「マネジメントスキル研修」「育成担当者研修」「Aグレード研修」「Gグレードマネージャー研修」を用意。

たとえば「育成担当者研修」は、新入社員が自立できるようにOJTなどを行う育成担当者としての心構え・知識・スキルを習得する研修プログラムです。

専門知識が身につく「商材研修」

専門知識が必要な商材を扱う店舗が増えているブックオフ。これにともない最近、本とソフト・家電・ハイブランドを中心に少しずつプログラムが増えているのが、商材別の研修プログラムです。

たとえばブランド担当向けには貴金属、腕時計、ブランドバッグ、ジュエリーなど商材ごとに「ハイブランド研修」を用意しています。社内ではハイブランドに関する検定・試験も実施していて、合格することで昇給につながる仕組みです。

一方「本とソフト」の研修はAMと店長・主任が一緒に受講するオンライン形式のプログラム。ブックオフのメイン商材である「書籍」、CD・DVD・ゲームといった「各種ソフト」の市場変化に対応していくために、外部環境分析・商材トレンド・戦略方向性・打ち手などを学習します。

またそのほかにも店舗ごとにスポーツ・トレカなど、さまざまな商材の研修を実施しており、今後はさらに幅広い商材ジャンルにも研修を拡充していく予定です。

汎用性の高いスキルが学べる「ステップアップ研修」

店長として二、三年ほど経験を積んでから、もう一つ高いレベルのビジネススキルを身につけるために受講するのが「ステップアップ研修」。

人財育成、店舗経営分析、ロジカルシンキング、マーケティング、コンプライアンスなど、業界的・専門的なスキルにとどまらない汎用性の高いスキルを身につけることで、従業員の自己啓発・自己実現を支援します。

たとえば「人財育成」の研修ではティーチング、コーチング、傾聴、面談、コミュニケーションなどのマネジメントスキル全般を、「店舗経営分析」では粗利・原価の応用的理解、CVP分析を通じた目標利益計画の作成といったビジネスマンとしての数字の捉え方をそれぞれ深掘り。

また「ロジカルシンキング」研修では、演繹的思考・帰納的思考、So What、Why so、MECE、仮説設定などに関する知識を学ぶことで、「課題解決能力」や「会話の説得力」の向上を目指します。

ビジネススキルと専門性の両面で成長できるブックオフ

以上、ブックオフの研修プログラムについて全体像と各プログラムの特徴を紹介してきました。

専門スキルとポータブルスキルの両方を習得しながら、社会人・店長・ビジネスマンとしてスキルアップを目指せるブックオフ。研修で学んだ接客・店舗運用・人材育成などの幅広い知識は現場に戻ってからすぐに試すことができるため、高いモチベーションを保ったまま実践的なスキルが身につきます。

「中長期的なキャリアを見据えて成長していきたい」「向上心のある仲間たちと一緒に働きたい」とお考えの方は、ぜひ人財の育成に注力しているブックオフの採用情報をチェックしてみてください。