ブックオフのお仕事
ブックオフの「リユース力」を活用|法人・自治体向け「廃棄コスト削減サービス」の仕組み【前編】
B to Cのサービスのイメージが強いブックオフですが、B to B取引も積極的に展開しています。
今回と次回の2回で取り上げるのは、新しくブックオフが始めた法人・自治体向け「廃棄コスト削減サービス」です。
【前編】では、「廃棄コスト削減サービス」の概要を、【後編】では本サービスを通じて実現したいことをお伝えします。
法人・自治体向け「廃棄コスト削減サービス」とは
「廃棄コスト削減サービス」は、ブックオフのリユース力を使い、不要品をゴミとして処分しない新しい形のリユースシステムです。
廃棄コストの削減やCO₂削減などの環境問題、SDGsへの貢献などに悩む企業や団体に対し、ブックオフが廃棄物処理法等コンプライアンスを遵守した回収スキームを提案します。
回収の対象は、企業が持つ返品などの在庫品や、鉄道や宿泊施設等の忘れ物、自治体・団体などで発生した処分品など。ブックオフ独自の「リユース化証明書」も発行します。
産業廃棄物収集運搬許可を持つブックオフの協力会社が回収したこれら不要品は、ブックオフの自社ヤードにて専任スタッフが1点1点分別を行い、ブックオフの海外直営リユースチェーン「Jalan Jalan Japan」(以下、JJJ)に出荷・販売されます。
2023年8月現在サービスの利用が可能なのは、関東(埼玉)、中京(名古屋)、関西(大阪)の3拠点。今後順次拠点を拡大する計画です。
こんなモノがリユース品に
「廃棄コストサービス」では、主な出荷先であるJJJと連携して徹底的にリユースを行います。
ホビー/食器・雑貨/ベビー用品/スポーツ用品/ファッション/家具/昭和レトロなど、さまざまなジャンルのモノが対象です。
使用感のある食器や時を経た服飾雑貨、年季の入った調理器具など、「これも引き取ってもらえる?」と思われるようなモノも引き取れる場合があります。
出荷先JJJとは
「廃棄コスト削減サービス」で回収された不要品の出荷先である「Jalan Jalan Japan」。
2016年マレーシアに第1号店がオープンし、現在はマレーシア国内に10店舗、カザフスタンで加盟店を展開しています。
店名の「Jalan Jalan」は、マレー語で「ぶらぶらする」「散歩する」という意味があり、お客様に「気軽に日本を楽しんで欲しい」という想いを込めました。
「Preloved in Japan」というコンセプトを掲げ、多彩な品揃えとリーズナブルな価格で宝探しのようなエンターテイメント的な体験を提供しており、マレーシアでは一番人気のあるリユースショップのひとつとなっています。
JJJの商品は、日本国内のBOOKOFF店舗で販売に至らなかったモノ。
ブックオフの出口戦略の一端を担うだけでなく、不要品を商品として循環させゴミを減らす循環型社会の構築にも一役買っています。
ブックオフが新しく始めた法人・自治体向けサービス「廃棄コスト削減サービス」は、廃棄コストだけでなく、ゴミやCO₂の削減にもつながる取り組みです。
【後編】では、本サービス立ち上げの経緯やブックオフの想い、先行事例などについてお伝えします。