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さまざまな領域でニーズ拡大! リユース業界の最新市場動向【前編】

2021年、リユース業界の市場規模は2兆6,988億円と前年から11.7%増加。景気に左右されにくいという業界の性質からコロナ禍のなかでも堅調に成長を続けており、12年連続の市場規模拡大を果たしました。

2025年には3兆5000億円規模に到達するという予測もあり将来性の高い業界です。

今回は【前編】【後編】の2回にわたり、そんなリユース市場の最新動向を紹介していきます。リユース業界への転職・就職に興味があり、業界の内情を押さえておきたいとお考えの方はぜひ最後までご覧ください。

SDGsの浸透

リユース業界の成長の追い風になっている要因のひとつが、持続可能な開発目標「SDGs」の浸透に伴う環境保全への意識の高まり。SDGsの目標12には「つくる責任・つかう責任」が掲げられており、現在は世界規模で廃棄物・二酸化炭素・資源消費の削減が重要視されています。

これにより、不用品を捨てずに再利用することで循環型の経済を形成するリユースのサステナブルな消費のあり方に改めて注目が集まりました。

昨今ではメディアでリユース事業が取り上げられる機会も増えており、ユーザー層の拡大につながっています。

トレカブーム

いま国内外で人気が高まっているトレーディングカード。カード1枚が数億円で取引されることもあるなど、その資産性の高さからリユースサービスの需要も急増している商材です。2021年の中古トレカ市場規模は、新品市場の1,200億円を上回る1,400億円に到達しました。

中古トレカはまだ価格の相場が確定しておらず、またカードタイトルやレアリティ・状態など確認箇所が多いため、査定は簡単ではありません。それだけに一度基盤をつくると他社の追従がしにくい領域といえるでしょう。

ブックオフでも現在、全国各地での大規模なトレカフェス開催や、既存店舗のトレカ売場拡大・デュエルスペース設置、エンタメ型新店舗パッケージの展開など、さまざまな施策を通してトレカ商材に注力。店舗売上の拡大を実現しています。

富裕層向けサービスの活性化

従来のリユースサービスと接点が薄い富裕層へのアプローチも、業界全体で活性化している動向のひとつです。

富裕層世帯は現在拡大傾向にあり、2011年の350万世帯から2019年には475万世帯に増加しました。そのためサービスの展開が買取・収益の増加に直結する状態といえます。

また富裕層は親族から相続した高価な美術品・骨董品を、興味がない・そもそも認知していないといった理由で眠らせているケースが少なくありません。このようなケースを含む日本の「かくれ資産」は37兆円にものぼると言われており、非常に可能性が大きい領域です。

そのため富裕層との接点を今後いかに増やしていくかが、リユース業界全体の課題といえるでしょう。

たとえばブックオフでも、百貨店内窓口・専門買取窓口などで貴金属・ブランド品をはじめとした高級品の買い取りを行う対面型のプレミアムサービスを展開中。拠点増加によりこれまでブックオフの利用機会がなかったお客様のニーズに応えています。

以上、【前編】ではSDGsの浸透・トレカブーム・富裕層のニーズ拡大という三つのトピックスを取り上げました。続く【後編】でも引き続き、リユース業界の最新の市場動向を紹介していくため、ぜひあわせてご覧ください。

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