ブックオフのお仕事
ブックオフの障がい者雇用を推進する「ビーアシスト」の取り組み ②キャリアとサポート
2010年に、「障害者雇用促進法」に基づく特例子会社として認定を受けているブックオフグループの「ビーアシスト」。パートナースタッフと呼ばれる障がい者が、「健常者と同じ作業」「チームでの協業」「BOOKOFFの本業」の3つを行っていることが大きな特徴です。前回は、ビーアシストの採用と仕事についてお伝えしました。今回はパートナースタッフのキャリアパスと、彼らを支えるサポート体制についてレポートします。
パートナースタッフのキャリアパス
ビーアシストは「障がい者を中心に運営ができる事業所の実現」をめざし、作業内容の組み立てや作業の進捗管理など責任ある仕事も積極的にパートナースタッフに任せています。パートナースタッフとして入社した後のキャリアパスをみていきましょう。ビーアシストでは一人ひとりの成長や就労を継続するために、個人の能力や適性に合わせた次の3つのコースを用意しています。・マネジメントコース⇒将来は事業所運営ができるリーダーをめざす
・エキスパートコース⇒どんな業務もこの人がいれば安心、頼れる業務マスターをめざす
・スペシャリストコース⇒誰にも負けないスキルがあり、いなくてはならない存在をめざす
マネジメントコースの場合、サポート社員や事業所副所長としてパートナースタッフを支える運営チームの一員となる道も開けています。エキスパートコース・スペシャリストコースの場合も、パートナー社員を経てサポート社員になることが可能です。
実際に洋服が好きなパートナースタッフのひとりは、運営チームのアドバイスを受けながら笑顔の練習や周囲を見渡せるように努力した結果、現在は洋服チームのリーダーを任されています。「仲間が失敗したときも、最後はほめることを心がけ、これからも自分の課題を克服していきたい」と語っています。
サポート体制について
ビーアシストは、パートナースタッフが安心して働き続けるために、定着に関わる様々なサポートを実施しており、所長・サポートスタッフからなる運営チームが日々の改善を推進しています。運営チームの業務は、「日常的な声掛けや業務に対する支援」「キャリアパスや表彰など人事・評価制度の設計と運用」「業務・生活の両面に関し支援機関を交えての定期面談」「パートナースタッフ一人ひとりの特性に合わせた勤務時間や作業内容の配慮」「マナー研修などの各種研修や懇親会の実施」など多岐にわたります。ビーアシストミッションや行動指針、サポート方針など6項目のビーアシストフィロソフィをベースとし、運営チーム一人ひとりの言動から、パートナースタッフに「働くこと」「生きること」の喜びや大切さを伝えていく「障がい者雇用のプロ」になろうとしています。
2回にわたり特例子会社ビーアシストについてご紹介しました。ビーアシストは、業務を通じてパートナースタッフが社会人として自立できる人に成長することを願っています。その実現のために、運営チームのきめ細やかなサポートの下、パートナースタッフが成長し続けられる職場をめざしていきます。