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ブックオフの障がい者雇用を推進する「ビーアシスト」の取り組み①採用と仕事
ブックオフの経営理念は、「事業活動を通じての社会への貢献」「全従業員の物心両面の幸福の追求」。その取り組みの一環として、障がい者雇用の推進を目的とした「ビーアシスト」を2010年10月に設立しています。同年12月、「障害者雇用促進法」に基づく特例子会社として認定され、現在5か所の事業所を展開。これから2回にわたり、「ビーアシスト」の全体像と取り組みについてレポートします。第1回は、「採用と仕事について」です。
ビーアシストの特徴
まずは、ビーアシストについて簡単に紹介しましょう。
ビーアシストは、障害者手帳を持ち働く「パートナースタッフ」と、彼らを支える所長・サポートスタッフから成る運営チームによって運営されています。パートナースタッフは全員期間の定めのない形で勤務しており、長期的な就労が可能です。全国5ヵ所の事業所で、142名のパートナースタッフが働いており、「パートナースタッフの成長・自立」を大切にしながら企業としての事業活動を推進しています。
ビーアシストでの作業の特徴は、「健常者と同じ作業」「チームでの協業」「BOOKOFFの本業」の3つです。パートナースタッフ自らが、作業内容の組み立てや作業の進捗管理を行っています。仲間と共に働ける居場所を持ち、健常者と同じように働き、社会に貢献していることを実感できる事業所をめざしています。
採用について
採用までは、1つひとつステップを踏んで進んでいきます。
まずは、事業所に体験実習を申し込んでいただきます。一緒に働く事業所メンバーの顔合わせや、実習内容や日程の打ち合わせを済ませた後、実習に入ります。実際に作業を行い就労の適正を見極める「実習1」、実習生・事業所が互いに確認した課題にチャレンジする「実習2」を経て、「作業・仕事に対する姿勢」「コミュニケーション力」「自主性」を総合的に判断する「評価査定シート」を用いた振り返りを行います。
最終的には、実習生本人の仕事に取り組む姿勢や職場環境への適正を鑑み、採用・不採用を判断。採用後も、関連機関との連絡、適宜面接の実施など、中長期的成長や自立を促す定着支援を行っています。
仕事について
ビーアシストでは、パートナースタッフの個人特性・作業特性に配慮し、BOOKOFF店舗でお客様から買い取った品物のクリーニングやラベル貼り、リペアといった加工や陳列作業、またヤフオクのようにインターネット上で販売される商品の出品登録など、約40種類以上の業務を常時行っています。これらは、BOOKOFFで働くパートやアルバイトと同じ作業であり、ブックオフグループを支える力となっています。
「人生を幸せに豊かに生きるために、小さくてもいいから一歩一歩進んでいくことで、人として成長し『仲間のために役立っている』『社会のために役立っている』と実感できる環境をつくり続けます」と語るビーアシストの永谷佳史代表取締役。次回は、キャリアパスやサポート体制についてお届けします。