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リユース業界トピックス

【2025最新版】リユース業界の市場規模と成長領域・将来性

 

リユース業界は、今注目の成長産業です。環境問題への意識の高まりや循環型社会の形成という背景を受けて、2030年には4兆円規模に達すると予想されています。

この記事では、2025年6月に環境省が発表した「令和6年度 リユース規模市場調査報告書」をベースに、リユース業界の市場規模やカテゴリー別の成長率などの最新トピックスを紹介します。

2023年のリユース市場規模は3兆1200億円

近年、日本のリユース業界は急速に拡大しており、2023年の市場規模は 3兆1,227億円に達しています。2009年の1兆1,274億円から、14年連続の成長を記録しています。

2030年には 4兆円規模に達すると予測されており、極めて強い成長トレンドにあるといえるでしょう。

出典:環境省|令和6年度 リユース規模市場調査報告書

リユース業界の成長の背景には、節約志向だけでなく、サステナビリティ意識の高まり、生活スタイルの変化、そしてEC化の進展など複数の要因があります。

ここからは、主要カテゴリーの成長要素と、業界全体の構造変化を見ていきます。

出典

リユース経済新聞|リユース業界の市場規模推計2024(2023年版)

環境省|令和6年度 リユース規模市場調査報告書

ファッションカテゴリーは1兆円超え

リユース市場の中でも特に存在感が大きいのが、衣料・服飾品・ブランド品などのファッションカテゴリーです。

2024年のリユース市場では、ブランド品が4,230億円、医療・服飾品が6,392億円。合わせて1兆円超えとなり、今後も高付加価値のブランド品を中心に、取引が活発化することが予測されます。

インバウンド需要の回復により、ブランドバッグや高価格帯古着の取引が活性化している点も追い風です。国内外からの需要を取り込みながら、ファッションリユースは安定成長を続けると見込まれます。

出典:リユース経済新聞|リユース業界の市場規模推計2024(2023年版)

中古スマホ市場が初の1,000億円突破

今、急成長しているのが、中古スマホ市場 です。2024年は前年比22.4%増と大幅な成長を記録し、初めて市場規模1,000億円の大台を突破しました。リユース領域の中でも突出した伸び率であり、業界構造の変化を象徴する分野といえます。

成長の背景には スマホ端末価格の上昇と生活コストの高騰があり、ユーザーの「できるだけ賢く買いたい」というニーズが顕在化しています。

最新モデルにこだわらず、性能と価格のバランスを求める層が増えたことで、中古スマホが合理的な選択肢として広く受け入れられるようになりました。

さらに、中古スマホはリセールバリューが高いことも特徴です。「買うときも安い」「売るときも高い」という循環構造が確立されつつあり、ユーザーが継続的にリユース市場を利用するサイクルが生まれています。

出典:リユース経済新聞|リユース業界の市場規模推計2024(2023年版)

リユース企業のEC化率は、34.5%まで上昇

リユース事業者の国内小売りにおけるネット売上の占める割合は、2011年の10.5%から2023年には34.5%まで上昇しました。この10年余りで3倍以上に拡大しており、中古品売買におけるEC活用は補助的なものから主要チャネルへと進化しています。

販路別の動きを見ると、店舗販売(BtoC)が好調で、2024年には前年比8.2%増の1兆2,380億円となりました。店頭での状態確認や、スタッフによる説明を重視する消費者が、リアル店舗の需要を支えています。

一方で、かつて市場を牽引したフリマアプリ等のネット販売(CtoC)は、前年度比1.4%増と鈍化。出品者数の飽和、手数料負担、偽物・状態トラブルへの懸念などが理由として挙げられ、成長期から成熟・減速期へ差し掛かっていると見られます。

これに対し、法人リユース企業によるネット販売(BtoC型EC) は、前年度比4.4%増と緩やかではあるものの伸長しています。

安定した商品検品、状態ランクの明確化、返品対応など信頼性の高い購買体験を提供できることから、消費者がCtoCからBtoCへ移行する流れが強まっているとうかがえます。

出典

環境省|令和6年度 リユース規模市場調査報告書

リユース経済新聞|リユース業界の市場規模推計2025(2024年版)

リユース業界の将来性 - 政策支援が大きな追い風に

環境省では、2024年度より「使用済製品のリユースの促進に係る検討会」を開催しています。2025年6月には「リユース等の促進に関するロードマップの方向性」が公表され、循環経済分野の市場規模を2030年までに約50兆円から80兆円へ拡大するという大きな目標が掲げられました。

また、リユース事業者と協働する自治体数を倍増させるとし、今後は地方自治体と企業が一体となった取り組みが加速すると考えられます。

今後、2025年度中に正式なロードマップが策定され、2026年度以降はロードマップのフォローアップを定期的に実施する予定です。

政策的な後押しも受けるリユース業界は、環境配慮型ビジネスとして、さらに社会的役割を強めていくでしょう。将来性が期待できる業界であり、企業にとっても成長機会が拡大していくことが予想されます。

リユース業界のリーディングカンパニーをめざすブックオフの取り組み

全国に実店舗を展開してきたブックオフは、高いブランド認知と長年の信頼が強みです。書籍だけでなく、CD、DVD、ゲーム、ホビー、ブランド品など幅広い商材を扱いながら、ECサイトの強化をはじめ、富裕層向けのプレミアムサービス事業や海外事業を展開しています。

さらに、自治体や地域と連携したプロジェクトを各地で実施し、多角的な取り組みを通じて循環型社会の形成を加速させています。

リユース業界は、経済合理性と環境価値を両立する、時代ニーズに適合したビジネスです。ブックオフはリユース業界のリーディングカンパニーをめざし、中途採用・キャリア採用にも積極的に取り組んでいます。

サステナビリティや循環経済に関心のある方は、ブックオフの採用サイトをぜひチェックしてみてください。

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