ブックオフのお仕事
5分でわかる!2025年のブックオフ
2025年のブックオフは、国内外での事業展開を着実に進め、13期ぶりに経常利益の過去最高値を更新しました。
この記事では、最新の決算ハイライトをもとに、ブックオフの主要3事業の動向や成長ポイントを押さえつつ、現在のブックオフの活動をピックアップしてご紹介します。
2025年5月期・決算ハイライトと13期ぶりの経常最高益
ブックオフグループホールディングスは、2025年7月10日、2025年5月期決算を発表。連結売上高1,192億円、経常利益39億円を達成し、13期ぶりに経常利益の過去最高値を更新しました。
売上高は前期比6.8%増、経常利益は前年同期比13.2%増、純利益も23.2%増の21億円と、堅調な数字を示しています。
今回の決算を受けて、2028年5月期の中期経営計画では、経常利益を45億円から50億円へと上方修正しました。
売上の内訳を見ると、トレカやフィギュアなどの趣味用品に加え、スポーツ用品やアパレル分野も好調に推移しており、ほぼすべての商材で前年を上回っています。
この背景には、不要品の再流通や価値の再創造を軸とした循環型ビジネスモデルへの注目があると推察できます。
ブックオフでは、リユース品を提供することでモノの寿命を延ばすと同時に、環境負荷の低減やサステナブル消費への社会的関心の高まりにも応えています。
環境や社会に配慮した消費への意識の変化が、ブックオフの業績を支える大きな要因となっています。
また、ブックオフではリユースの新たな市場を開拓すべく、自治体とも協力しながらさまざまなプロジェクトを展開しています。「すてない社会」の実現をめざした事業活動が、国内外での成長につながっています。
出典:PR TIMES|【13期ぶり経常最高益達成】事業活動を通じた社会貢献循環型社会の実現に向け国内外あらゆる生活者の身近にリユースを|ブックオフグループホールディングス株式会社
出典:YouTube|ログミーFinance公式チャンネル|ブックオフグループホールディングス(9278)2025年5月期通期決算説明動画
ブックオフの主要3事業と成長ポイント
ブックオフでは、「国内ブックオフ」「プレミアムサービス事業」「海外事業」の3つを軸に事業を展開しています。ここではそれぞれの特徴と、今知っておきたい最新トピックスをピックアップして紹介します。
国内ブックオフ
小型店を閉店し、多様な商材を扱う大型店の出店を強化。店舗数は減少しているものの、売り場面積は拡大しており、坪あたりの売上高も上昇しています。
高需要が続くトレカ・ホビーホビーの売上高は前年比10.7%増、さらにアパレルは8.0%増、スポーツ・アウトドア用品は8.6%増など、ほぼすべての商材分野で前年度を上回っています。
プレミアムサービス事業
リユースに馴染みのない層をターゲットに展開する、プレミアムサービス事業。単に「売る」のではなく、愛用されてきた思いやストーリーに寄り添いながら、次に繋ぐお手伝いをしています。
今期は新規出店に力を入れ、仕入れ高が前年同期を上回ったことで、売上高もアップ。2028年5月期には、主要都市を中心に100店舗体制をめざします。
海外事業
米国の「BOOKOFF USA」、マレーシア・カザフスタンを中心に展開する「Jalan Jalan Japan」では、どちらも新規出店を拡大し、売上高が前年を上回りました。
USAではホビー・アニメ分野をはじめ、書籍やソフトメディアも堅調に推移しています。
2028年5月期のJJJ店舗目標数を50から70店舗へ上方修正し、2033年にはUSAとJJJそれぞれで100店舗体制をめざします。
サステナビリティの取り組み
ブックオフでは、循環型社会の実現に向けて、サステナビリティに関わるさまざまな活動を行っています。
たとえば不用品回収システム「R-LOOP(アールループ)」は、ボックスに回収した不要品を分別し、リユースやリサイクルに繋げる取り組みです。
ブックオフ店舗や自治体、教育機関などに設置し、誰もが気軽にリユースに参加できる仕組みづくりを進めています。
また、子どもたちの読書環境の向上と廃棄本の活用を目的とし、2018年より本の寄贈活動をスタート。2024年6月から2025年5月末までの期間で、全320施設に70,788冊の本を届けました。
廃棄を減らすだけでなく、子どもたちにモノを大切にする心も伝えています。
そのほか、「学校ブックオフ」による教育活動への参画や、規格外のお花を販売する「プラスフラワー」の展開など、さまざまな取り組みにより循環型社会の輪を広げているブックオフ。
今後も国内外の企業や団体と協力しながら、新たなリユースのカタチを創っていきます。
8月8日は「リユースの日」
毎年8月8日は、「リユースの日」。循環(∞)を表す8が並ぶ形にちなみ、一般社団法人日本リユース業協会によって、2023年より制定されました。
2025年は8月8日〜9日の2日間、リユース企業6社と賛同企業20社とともに、秋葉原にてリユース体験イベントを開催。
小学生を対象に、リユース体験やワークショップを通じて、循環型社会を考えるきっかけを提供する取り組みです。
ブックオフは、イベント会場に不用品回収システム「R-LOOP(アールループ)」を設置。来場した小学生と保護者へ、リユースを身近に体験してもらいました。
また、8月1日〜13日の期間中、ブックオフ公式オンラインストアにて、お得なキャンペーンを実施。
ブックオフのサービスを利用すること自体がリユースや循環型社会に繋がることを、多くの人に感じてもらえる機会となりました。